【らんま1/2】 中国人の「~アル」は英語ではこうなるアル!

『らんま1/2』はアメリカで大人気ネ







80~90年代の大ヒット作、『らんま1/2』。北米では『NARUTO』の登場まで、最も単行本が売れた漫画だったと言われています。

シャンプーのしゃべり方がかわいいアル



ハーレムもののごとく主人公の周りに集まる美少女たちなかでも、メインヒロインのあかねに次いで、中国娘シャンプーの人気はたいしたものでした。


↑大人気ヒロインシャンプーさん


そのシャンプーの魅力の一つは、「~アル」「~ね」「~するよろし」「あいやー」など、典型的な中国娘的話し方。




↑シャンプーのしゃべり方の例


このようなしゃべり方は、果たしてアメリカ版ではどう訳されたのでしょうか。



be動詞が抜けるアル




What are you doing?


You are too good.


冠詞も複数形も三単現のsも抜けるアル




You are a hundred years too early to for defeat me.

Shampoo wins the last battle of the year!




過去形が存在しないアル




Shampoo is so happy. You came come flying to see Shampoo!


これは中国語に過去形がないことに由来しているんでしょうね。

isn't や don't を no で代用するアル




Shampoo doesn't no have time for this.


これも、中国語で否定形を作るときに「不」や「没」を動詞の前に置くのを、直訳的に使っているんでしょうね。中学で「久しぶり」というあいさつの Long time no see を習った人も多いと思いますが、これは実は中国語、「好久不見」の直訳です。やはり、不を no と訳すのは、昔からあった「中国人英語」のようですね。

あと、ここまでですでにお分かりかもしれませんが、なぜか一人称 I がなく、全て Shampoo で統一されています(日本版では普通に「私」って言っているのに)。

なので、例として、

「私は昨日らんまに会わなかったアル」

と言いたければ、

Shampoo no see Ranma yesterday.

となるわけですね。



シャンプーのセリフが本当にアメリカ人の考える「中国人っぽい英語」の典型なのかどうかは分かりませんが、冠詞や複数形や三単現のsなど、日本人も共通して苦手なところが、中国人も苦手、というのは面白いですね。英語で苦労しているのは、どこも一緒のようです。

それではまた!


なつかしの『らんま1/2』



↓英語版『らんま1/2』


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↓全巻セット


↓フィギュアも出ています。