特集巨災リスク:金融市場による危機分散進まず、「平均化」する地方債

1月17日、大規模な自然災害が多発しているにもかかわらず、日本では金融市場を通じたリスク分散が進んでいない。写真は2017年9月、ハリケーン「イルマ」の被害を受けたシント・マールテンから脱出するため飛行機に乗り込む住民ら(2020年 ロイター/Andres Martinez Casares)
伊賀大記 坂口茉莉子 [東京 17日 ロイター] – 大規模な自然災害が多発しているにもかかわらず、日本では金融市場を通じたリスク分散が進んでいない。国の手厚いバックアップで、地方債におけるリスクの違いは平均化。国に集中するリスクはいざというときに危機対応力を低下させるおそれがある。CAT債(大災害債)など再保険の手段も「誤解」が普及のブレーキになっている。 <違いみられぬ地方債> ここ数年、日本

Follow me!